カテゴリー別アーカイブ: ビレッジ通信

ウィークリービレッジについて

公民連携で産直、カフェ、図書館が一体に

岩手県紫波町に産直、カフェ、図書館などが入居する公民連携(PPP)による複合施設が完成しました。資金調達など事業プランの新しさが注目を集めているそうです。
 6月20にJR東北本線・紫波中央駅前にオープンした「オガールプラザ」は木造(一部RC)の複合施設で、産直販売所と図書館を中心に子育て支援施設、カフェ、居酒屋、医院、学習塾などが入居しています。入居率は100%でオープンに伴い100人の雇用を生みました。
入居テナントはほぼ県内事業者であり、資金の融資は東北銀行から受け、大手資本に頼らない「地域完結型」の公民連携事業です。
産直販売所は町内233の生産者が集まり、食料自給率170%超という紫波町の豊かな農産物をアピールする役割も担いつつ、初年度は売り上げ4億円を目指しているそうです。
 名前の由来は「オガール」とはフランス語で駅を意味する「Gare」と紫波町の方言で成長を意味する「おがる」を合わせた造語だそうです。
 オガールプラザは銀行からプロジェクトファイナンス(事業そのものが生み出すキャッシュフローに返済原資を依存した融資形態)による融資を受けています。
また、設計の公募方法にも工夫を凝らしました。まずはRFQ(アイデア提案の募集)を行い、設計・施工事業者を選定するRFP(公募型プロポーザル)を行う二段階選抜をしたそうです。             西岡

市有資産の活用法を市民や企業が提案

京都市は7月11日から、市有資産の活用やネーミングライツ(命名権)に対する提案を市民や企業などから常時受付ける「市民等提案制度」の運用を開始しました。これは、市が保有する土地や施設など、対象とする物件を特定しないで活用法やネーミングライツの提案を募集するものです。対象とする物件や募集の期間を定めないことで、幅広い活用策を引き出すのが狙いです。
 市有資産の活用では、市の交通局や上下水道局の施設に加え、教育委員会が管理する学校の跡地を除き、市が保有する土地や建物を提案の対象としています。利用していない土地の買い受けや建物の一部の借り受けなど、提案者自らが主体となって活用する提案を求めています。
提案の採用が決まれば貸付料などの条件を設定し、公募型プロポーザルや一般競争入札で契約の相手先を選定します。但し、提案内容の実現に提案者のノウハウや創意工夫が必要な場合は提案者を随意契約するそうです。
 ネーミングライツの提案では、交通局や上下水道局の施設を除き、市が保有する施設やイベントなどが対象で、市の広告事業施設要綱などに合致し、提案者が自ら主体となって命名する案を募集しています。採用が決まれば提案者も含めて公募型プロポーザル方式で選定します。この際、当初の提案者の評価点を加点する優遇措置を講じることもあり、参加者が当初の提案者だけの場合は提案者に命名権が与えられるそうです。
               西岡

標高がわかるウェブ地図

 ついにウィークリービレッジも今回で、300号を迎えました。2007年の春よりスタートし、今年で6年目です。楽しみにして下さっている方もいるので、これからも頑張って続けていきたいと思います。
 さて今週は、標高がわかるウェブ地図のご紹介です。
国土地理院は、日本国内の任意の地点の標高を表示できるウェブ地図「標高がわかるWeb地図」を公開しました。地図上でクリックした地点の標高値を見ることができるもので、公共機関の防災計画策定や個人の防災意識向上に役立ててもらうのが狙いです。
 標高を知りたいポイントにマウスを合わせて右クリックすると、標高値が表示されます。標高値は、その場所に最も近い標高点の価を平均して算出します。標高点の間隔は5m、10m、250mの3種類があり、エリアによって標高値の精度は異なるそうです。なお、建築物や高架橋などの構造物の高さは反映しません。
 みなさんも、自宅などの標高を調べてみてはいかがですか。
標高がわかるWeb地図のサイトはこちらです。
http://saigai.gsi.go.jp/2012demwork/checkheight/index.html

ちなみに、当社の安城店は17.3m、刈谷店は10mでした。刈谷・安城は坂道も少なくあまり標高は変わらないと思いましたが、実際調べてみると7mも差がありました。      西岡

環境に配慮した都市づくり

 今、自然エネルギーを利用し、居住環境と自然環境が調和し、人が心地よく暮らすことのできる低炭素都市の実現に力が注がれています。
 国土交通省が今国会に提出した「都市の低炭素化の促進に関する法律案」の成り行きが注目されています。
 この法案は、(1)低炭素化に寄与する住宅の認定制度と、(2)低炭素化に向けた市街地の街づくり計画策定の2本柱からなっています。
 (1)の住宅については、新たに「認定低炭素住宅」を制度化するもので、現時点では、一定以上の断熱性能を持ち、省エネ・創エネ効果の高い設備等を導入して一次エネルギーの消費量をある程度の水準以下に抑える住宅を認定するものとなっています。特典としては、各市町村に申請して同認定を取得すると、所得税の減税や登録免許税の引き下げを受けることができます。特典によって民間企業の活動を活性化させながら、都市の低炭素化を推進する狙いです。
(2)の街づくりは、都市の機能を集約するコンパクトシティ化や緑化、パブリックスペースなどにおける太陽光発電の設置、公共交通機関の整備、未利用エネルギーの活用などがあります。さらに地域の中でも今後、パッシブデザインを採用する意義が大きい施設の一つとして学校があります。少子高齢化が進む中で、これからは地域のコミュニティの拠点や災害時の避難場所としての役目も期待せれ、エネルギーの自給を含むゼロエネルギー化を推進する動きがあります。   西岡

路線価発表

 国税庁は2日、相続税や贈与税の算定基準となる2012年1月1日現在の路線価を公表しました。
 全国約36万地点の標準宅地の平均増減率は前年比2.8%減で、4年連続で下落しました。すべての都道府県で4年続けて落ち込んだが、下げ幅は前年より0.3ポイント縮小しました。特に東京、大阪、名古屋など大都市で下げ幅が縮まり、底打ち感が強まりました。
 愛知県の下落率は0.5%と2年連続で全国の都道府県で最小となりました。住宅需要が高く、東日本大震災の影響も少なかったことが要因とみられています。 2008年秋のリーマン・ショック以来、下落基調が続いていますが、上昇に転じた地点が、わずかですが拡大しています。
特に、安城市はリーマン・ショック前の高値にまで、いち早く回復しました。県内20税務署ごとの最高路線価で上昇したのは熱田署=熱田区金山町1の6.7%増(前年2.7%増)、刈谷署=安城市三河安城本町2の6.1%増(同横ばい)、名古屋中村署=中村区名駅1の0.9%(同横ばい)の3署のみで、10署は横ばい、7署は下落しました。
 中でも、安城市三河安城本町2は2008年分(17万5千円)と同額に回復しました。安城、刈谷はトヨタ系企業が多く、マイホームを持ちたい人の需要が高くなっています。
 また、名古屋市内では熱田区金山町の上昇率が大きかったが、栄地区は下落が続いており、高層ビル開発が盛んな中村区名駅に逆転されて8年目、差はなおも広がり続けています。 西岡

周辺マンションから見た屋上景観に配慮

 名古屋市の東部の住宅街に立地するパチンコ店「サンシャインKYORAKU植田」の屋上には、耐乾燥性植物のセダムが敷き詰められており、屋上緑化を行っています。
周辺には店舗を見下ろすようにマンションが立ち並んでおり、「マンションから見た景観に配慮した」と屋上緑化導入を推進した泉山氏は言います。
 また、メンテナンスの手間の少なさも採用のひとつで、緑化基盤として使用した多孔セラミックスパネル「グリーンビズ」は保水性が高く、セダムなら通常は散水しないでも維持できます。パネル上の土壌が薄くても育つので、土の栄養分が必要な雑草も生えにくいそうです。
 屋上は、通路も緑化基盤と同じ多孔セラミックスパネルを使用し、保水性の高いパネルの打ち水効果により、以前は夏になると70℃近くに達した屋上の表面温度が38℃前後に下がったそうです。30度も下がるなんて、驚きの結果ですね。
 さらに、同社ではパチンコ玉を磨く研磨機で使う研磨布をリサイクルできないかと考えました。年間5万ロール以上も可燃ごみとして処分されていましたが、研磨布のメーカーから布を炭化処理すれば、同社の多孔セラミックスパネルの原料として使えるという提案を受けました。このリサイクルはもうすぐ実現するようです。 西岡

再生可能エネルギーの固定価格買取制度

2012年7月1日より、自然エネルギーの普及促進に向けた「全量・固定価格買取制度」が施行されます。
この制度は、ある施設から生み出された再生可能エネルギーによる電気のすべてを、一定の価格で電力会社が買い上げる制度です。
従来の買取制度は発電量から使った分を引いた「余った電気」だけを売る物でしたが、新しい制度では、発電した電気を全て売電できるというものです。さらに、今までは、太陽光による発電だけが対象でしたが、これからは再生可能エネルギーによる発電が対象となります。再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスで、電力に換算さえすれば、全量を固定の価格で電力会社が買い取ることを義務づけています。この制度の導入は、地球温暖化を防止するためで、ヨーロッパでは2020年までに一次エネルギーに占める再生可能エネルギーの割合を20%にする法案が可決されています。しかし日本においては、再生可能エネルギーの一次エネルギー供給に占める割合は、1.9%(2004年度)しかありません。日本でも再生可能エネルギーの有効利用が急務となっているのです。 西岡

 

北陸自動車道にカラフルな風力発電

 中日本高速道路会社は5月30日から、石川県白山市に位置する北陸自動車道の徳光パーキングエリア(PA)で合計4基の風力発電設備の稼動を始めました。
同社によれば、高速道路に設置された風力発電設備では国内最大で、最大出力は1基当たり2~10KWだそうです。
 地面に対して風車が水平に回転する「トルネード型」と呼ぶ風力発電設備で、3本の支柱の内側に風車を偶数段設けた構造です。磁石を回す風車とコイルを回す風車が対になって、それぞれ逆に回転し発電するので、プロペラ型の羽根を持つ風力発電設備の半分分以下の回転数で発電できるそうです。また、支柱の内側に風車があるので、羽根が落雷を受けにくく、風向きに左右されずに安定して発電できます。そして騒音や鳥が風車に飛び込む事故が少ないため近隣住民や動物に優しく、部品が少ないシンプルな構造のため故障が少なくメンテナンス性に優れています。
 さらに、風車の羽根には藍や古代紫、えんじ、黄土、草で構成される加賀友禅に用いる加賀五彩(かがごさい)を採用した四角形の模様を描いており、羽根が回転すると、加賀五彩が縞模様になって見えるようなデザインになっています。
カラフルな風力発電、ぜひ見てみたいですね。 西岡

長期優良住宅の流通実態

 2009年6月に施行された長期優良住宅法(長期優良住宅の普及の促進に関する法律)の認定が始まって、はや3年が経ちます。耐震性や断熱性などで建築基準法レベルを上回る性能を持ち、経年劣化や維持管理への対策も講じられた長期優良住宅は、中古市場でも高い評価を受けることを期待されてきました。
今回は、既に中古住宅市場でも流通している中での実態に迫ります。
 現在、長期優良住宅は、戸建を中心に毎月の新設住宅着工戸数の1割強程度の戸数が認定を受けており、新築市場には既に定着しているようです。
 認定を受けた住宅は、耐震・省エネ性能のレベルが高い上、高品質を長期間保つ仕組みも備わっているのが特徴です。
 制度開始後、不動産流通近代化センターは価格査定マニュアルを改訂して、認定を受けている物件は中古戸建住宅としての査定を20%上乗せするとしました。(ただし、マニュアルには強制力はありません。)
 しかし、実際には、認定がないよりあった方がセールスポイントにはなるが、価格には明確に反映されていないのが実状です。
国が中古として流通する長期優良住宅に対して、新築時のように、住宅ローンの金利や税制での優遇措置を設けて欲しい。そうすれば優良な中古住宅というイメージが広まり、価格も上がるのではないかと、ある不動産会社は答えています。
 認定を受けた住宅の魅力が、もっと伝わると、価値も上がりそうですね。  西岡

 

スカイツリーついに開業

 5月22日に電波塔として世界一の高さ634mを誇る東京スカイツリーが、ついに開業しました。
「東京スカイツリータウン」には、初日21万9000人の来場者があったそうです。
 東京スカイツリーは挑戦的な技術が満載で、今回はほんの一部ですが、紹介させていただきます。
 まずは形状ですが、スカイツリーの塔体の断面形状は、足元では三角形で、徐々に丸みを帯びながら細くなっていき、地上300m付近で円形になります。日本刀のような「そり」や伝統的な日本建築で見られる「むくみ」を取り入れた形態です。
 そして、鉄骨で組んだ塔体の中心近くには、エレベーターシャフトが、さらにその内側には直径約8m、高さ約375mの「心柱(しんばしら)」と呼ぶ制振装置が入っています。RC造の心柱と塔体は構造的に分離していて、それぞれの揺れの周期をずらすことで構造体全体の揺れを抑制します。また心柱の中には避難階段が設置されています。
 また、東京スカイツリーのために開発されたLED照明によるライトアップも見逃せません。隅田川をイメージした青色の「粋」と日本の美意識を表現した紫色の「雅」があります。
 さらに色に関していえば、「スカイツリーホワイト」と呼ばれるオリジナル色の塗装が施されており、わずかに藍色の入った白だそうです。100年にわたって鋼材を錆から守る高い耐久性、揮発性有機化合物の発生を抑制する塗料が開発されたそうです。 西岡